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カンヌから戻ってまいりました。 60周年ということで、審査員の顔ぶれがレジェンドすぎて、それゆえ選考についていろいろ議論も起きています。 そういう話は色々な方が的確なコメントなど書かれてらっしゃるので、まずここではふまじめなカンヌの過ごし方を紹介したく存じます。 後日、まじめな話もします(多分)。 作品たちについては、まだ咀嚼しきれてない部分もあるので時間をください。 カンヌライオンは、フランスの熱海といわれるカンヌの町の南端にあるパレ・ド・フェスティバルという会場で行われます。 前月に開催されるカンヌ映画祭の会場と同じ場所。 60周年ということで特別に描きおろされてしまった今年のライオンの顔がすごくヘンというのがもっぱらの話題でした。 この看板だとわからないのですが、ポスターやガイドブック上の60周年ライオンは、たてがみが足からはみ出て、すね毛みたいになっていて目が合うたびに脱力します。 見慣れてくるとかわいく見えるのかもしれません。 ちなみにトロフィーのモチーフになっている通常のライオンはこちら。イケメンですね。 会場はマリーナに面していて、世界の億万長者のクルーザーが停泊しています。 カンヌに参加している女子は「マリーナでジョギングして、とりあえず適当なクルーザーの前でわざと転んで億万長者に助けてもらって接近しろ」などと周りの悪い人から言われます。 過去にリビアのカダフィ大佐のクルーザーが泊まっていたこともあるらしいので、転ぶ場所をまちがえると日本に帰ってこれなくなることもありそうです。 フルパッケージの登録料約3,000€(税込み)を払うとすべてのプログラムに参加できます。 円安の影響で今年は日本円で約40万! これに航空券、宿泊費など入れるとカンヌライオン参加費はトータルで60万〜100万近くかかるわけです。 社費で来てる人も多く存在するものの、そこまでして来る広告オタクが世界中から集まる場所なのだから、とっても素敵な熱気にあふれているのは想像のとおり。 カンヌの魅力は何よりも、世界中から集まった人たちの熱量です。 同じ仕事をしてる人がひとつの場所に集まってああだこうだと話をするのだから、楽しくないわけはありません。 プログラムは、 ・セミナー ・ワークショップ ・アワード(各部門ごとの授賞式) ・GALA(公式ビーチパーティー×2回) ・スクリーニング などがあり、1週間毎日朝から夜まで同時にいろいろなプログラムがいくつも並行して進み、体がいくつあっても足りません。 時差ぼけでだいたいフランス時間の20時くらいに強烈な眠気におそわれるため、私はアワード中やディナー時に15分ほど仮眠をとっていました、というか勝手に落ちてました。 するとどうでしょう、そこから朝までノンストップではしゃげます。 毎日朝の5時6時までパーティーやバーをはしごし、3時間だけ寝てまた10時から会場入り、なんて生活もなぜか可能。 日本だとそんな生活確実に体がもたないので、変なアドレナリンか何かが出てるんだと思います。 それでだいたい帰国後体調を崩します。 そして。 必ずどこか丸1日ぶち抜いてカンヌライオンに参加せず南仏を満喫する日があります。 自分でそうする時もあれば、誘っていただけるとそれについていくという他力本願パターンも。 人気なのは、モナコやイタリア。 イタリア国境に入ってしまった方が、格段においしいごはんがいただけます。 過去2度行ったのはモナコとエズ。 カンヌから車で1時間ほどで行けます。 モナコにはカンヌに停泊してるクルーザーたちがおもちゃに見えてしまうような大きな船たちが停泊しています。 直前にモナコグランプリが開催されるので、道路にはその痕跡があったりしてちょっとドキドキします。 エズは、「天空の城ラピュタのモデル」とも言われている美しい村。 断崖絶壁の山に石畳が美しく敷かれ、頂上までぼりきると地中海の絶景が見渡せるアメイジングな場所です。 シャトーエズという超絶オシャンティーなホテルのテラス席でお昼を食べると幸せな気持ちになれます。 天国ですね。 今回行ったのはレランス諸島。 カンヌから船で20分ほどのサンマグリット島とサントノラ島からなります。 日本にいたマイハニーがサントノラ島のことを教えてくれたので、セミナーの少ない最終日の昼間に行って参りました。 友人らはクルーザーを借りてこの島に向かったりしていましたが、私たちは、カンヌの旧市街の先のヨットハーバーから往復14ユーロのチケットを買って毎時0分にでるボートで行きました。 島には修道院ひとつとレストラン『La Tonnelle』が1軒あるだけで、あとはぶどう畑だけ。 修道院は5世紀から存在しているそうで、修道士20名がワイン『アベイ・ド・レランス・キュヴェ・サントノラ』とリキュール『レリナ』を作っています。レリナは生産量が少ないので、島でしか買えないとか。 La Tonnelleではおいしいシーフード料理とともにそのお酒がいただけます。 いただいた2008年のシャルドネがどれだけ美味しかったか! 忘れられません。 同じシャルドネを売店で購入し、我が子のように大切に抱きかかえてカンヌに戻りました。 翌日、パッキング中にこのワインを割って涙することはこの時は知る由もありません。 もう少し早くこの島の存在を知っていたら、毎日のように通っていたかも。 ふまじめと言いましたが、刺激をうける人たちとこういう美しい場所へ行き一緒に感動し、リラックスしてごはんを食べながらたくさん広告の話をするのも最高の時間。 同業の仲間だけでなく、たとえばクライアントと一緒にこういう場所へ行き、「ちょっとここだけの話」ができるというのもあります。 なにより、来年もここに来るには、いい企画提案して決めてエントリーしてライオン穫らないと!というモチベーションにもなるのです。 日本だとなかなか時間が合わない超絶多忙かつ優秀な人同士が熱く語り合ったりして、それを聞いて膝を打ちまくったり、彼らと時間を気にすることなくばか話をしたりできるのもカンヌの魅力。 次回以降は、受賞作や思ったことについて書きます。
by dubby2
| 2013-06-28 20:00
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